おっさんと豆乳との出会い
おっさんが初めて豆乳に出会ったのは30年以上前、まだ23歳くらいだった
ソフトウェア開発の小さな会社に未経験者として入社し、システム開発という世界に足を踏み入れた頃だった
6月の中途採用だったため同時入社した人は1人の女子だけ、唯一の同期だから少しでも仲よくしようと思ったが、彼女は毎日昼食を摂らずにヘビメタの雑誌を読むばかりだった
なかなか会話の糸口が見つからずに距離が縮まらなかった
おっさんも若くて社交性に欠けていたので、いつも昼食時は会社の外に出て独りで食事をしていた
たまにはパンと豆乳を買って公園のベンチで食べた
牛乳ではなく豆乳を手にした事に特に理由は無かった、たまたまだったと思う
でもハマった
牛乳より濃く感じるし植物性たんぱくが何となく体に良いと思った
それと、おっさんは若いころはお腹が弱く、牛乳にボディブローを食らうことが時々あったことも起因しただろう
しばらくして社内で入社時期が近い連中と仲良くなったあとに彼らに言われたのは
「トリは昼に一人で公園で草喰ってるらしいという噂たってたよ!豆乳飲みながら」 だった
今でいう草食男子だったってわけだ
とにかくその頃に豆乳が気に入ったので毎日のように飲み始めたのが、30年経っても今でも続いているのは我ながら感慨深い
昔は店で豆乳を選ぶ時の選択肢はあまり無かったが、今ではコンビニでもスーパーでも驚くほどのフレーバーが並んでいる
豆乳ビギナーが手に取りやすくなってることは確かだ
だがおっさんはブレない、プレーンテイストの無調整豆乳一択だ
理由は2つ、あまり甘いテイストは好きじゃないのと、フレーバー豆乳の糖質量がとても多いからだ
おっさんが毎日飲んでいる無調整豆乳は糖質3.3gだが、バナナやフルーツミックスなどは20g以上の糖質が含まれている、実に角砂糖5個分だ、気をつけねばなるまい
大豆製品はなんでも好きだから、おっさんの成分分析すれば大豆成分がかなりの割合を占めることになるだろう