おっさんと立飲みおおのや
足しげく通う新宿の立飲み『おおの屋』との出会いは、かれこれもう7~8年前になるだろうか
当時は今と違ってオーダーは全てキャッシュオンデリバリー
小皿に札や小銭をぶちまけてから呑みに入る
予め『今日はこれだけ飲もう』みたいな感覚が心地よく、
仲間と来た時も誰がいくら払ったかなんて気にすることもなく、持っている人が出す、みたいなのがまた心地よかった
大体、割り勘でチマチマ計算するのはスマートじゃない
持ってる奴が払う、それでいいじゃないかと思う
『さっき出してもらったから、ここは俺が払うよ』と言ったほうが、お互い気持ちいいもんだ
あと、立ちついでに言わせてもらうと、立ち食いそば屋で、たまに場所取りする奴がいる
いただけない
回転が早いのが売りの立ち食いで、場所取りなぞもってのほか、そのために食べようとしてる人の貴重な時間を奪うことになるのが、何故わからんか
おっさんが、立ち食いで場所取りを発見したら、問答無用でそこに陣取る
なーに、数分で食っちまうのだ
待たせておけばよい
立ち食いそばでチマチマ食ってたら、そばが延びちまうって
話しがそれたが、
立つというのは、適度な緊張がある
最近の話しでもないが、仕事場のデスクワークでも、あえてデスク面を上昇させて立ちスタイルでワークすることが取り入れられている
停滞した血流と思考を活性化するのだ
おっさんのおおの屋に戻ると、何年も通ううちに店主もスタッフも入れ替わった
だがツマミの味はキープされている
それでこそ、のおおの屋だ
時には顔馴染みになったおっさんと会話が弾むこともある
時には親しい友人を連れてくることも
そして今日もまた、一番奥のカウンター席で、もつ煮込みとレバーの唐揚げに舌鼓を打つのである
写真は定番中の定番、『もつ煮込み』と『レバーの唐揚げ』