おっさんの日本語レッスン
2020年東京オリンピックを控え、益々外国人に会う頻度が増えていく
おっさんが、まだおっさんじゃかった頃、今から21年前の冬に長野オリンピックがあった
そこから更に遡って数年前に星を観に白馬村を訪れたとき、きれいな白亜の真新しい村役場の建物を見学していてたまたま見かけたボランティア募集のチラシ
軽い気持ちで応募したら参加決定した(まぁ落選しないものだろうけど)
全てのボランティア参加予定者はJOC費用負担でTOEICの英語レベルを計られ、配置検討のインプットになる
おっさんは英語苦手なので期待もしてなかったが、中学生初等レベルといったところ
中高時代は赤点の記憶しかない
それなので、どんなボランティア活動なのか想像もつかなかったが、がっさり担当は『クロスカントリー競技会場』であると事前に知らされた
TOEICの点数がジョボかったので少なくとも英語が必要な場面は無いだろうと思った
となると準備すべきなのは2月の長野の寒さ対策、長野は何度か来ていたがいずれも夏で、真冬の寒さは未体験だった
しかし、いざ現地に着いてボランティア活動詳細が明かされると、なんと!クロスカントリー競技会場の中の、最もメディアが集中するゴール付近の持ち場で『メディアスタッフが興奮して選手エリアに入り込まないように阻止する』役割だった
当然無言ではいられない
ある程度相手に説明が必要だ、英語で。
それを知って慌てて白馬駅まで行って和英辞典を買ったのだった
クロスカントリー競技はほぼ1日おきに開催されるので、合間の空き時間などに、『こーゆー時はこう言おう、ああ言おう』と俄仕込みで頭に詰め込んだ
このまま回想を続けるとエンドレスになってしまうので、ソロソロ本題に戻ろう
そう、おっさんは英語ができないのだ
だが、今回のレンタル依頼をこなした結果、それでも『日本語をもっと学びたい』と思っている外国人の、少しは役に立つことが分かった
英語で日本語の意味を説明出来なくとも、より平易な言葉や言い換えや例を交えて伝えることは可能なのだ
全く日本語が分からない相手には通用しないが、ある程度日本語が出来て、かつ、もっと理解を深めたい外国人が相手なら成立する
更に現代は、グーグル先生という強い味方もいる
翻訳そのものは怪しいところもあるが、言い換えや例や、関連画像を引っ張り出せば相手に伝えるのに役立つ
『家庭教師を頼むことも考えたのだけど、高いし、あまりラフな会話が出来なくて窮屈なんじゃないか』
との意見もあった
確かにおっさんは安い
しかもラフな会話が得意でもある
是非お役に立ちたいものだ